各ウインドウの説明
オーディオトラックウインドウ

 オーディオトラックについては、
オーディオトラックの扱いオーディオトラックの編集も合わせてご覧ください。

 オーディオトラックウインドウは2つに分かれています。左側がトラックグリッドで、トラック単位の編集を行います。右側はタイムグリッドで、時間単位の編集を行います。それぞれの上で右クリックするとポップアップメニューが現れます。

 上部のパネルには、左からプロジェクトウインドウ、ウエーブウインドウ、イコライザの表示切り替え、アウトプットの表示切り替え、インプットの表示切り替え、の各ボタンがあります。
 タイムグリッドの上には、小節線表示切り替え、時間線の表示切り替え、選択ボタン(▼)と、現在選択中の範囲が表示されます。

 右上のオートスクロールチェックボックスをチェックすると、時間は再生に合わせてスクロールします。スクロールについては環境の設定でスクロールのタイプなどを設定できます。

●トラックグリッド
 トラックグリッドでは、トラックの選択、編集を行います。

 一番左の列には、現在そのトラックが選択中であるかどうかが表示されます。
 「Tr.」の列にはトラックの番号が表示されます。
 「P」の列には、トラックが再生の対象かどうかが表示されます。
 「R」の列には、トラックがレコーディング状態かどうかが表示されます。
 「M」の列には、トラックがミュート中かどうかが表示されます。
 「S」の列には、トラックがソロ演奏中かどうかが表示されます。
 「Track Name」の列には、トラックの名前が表示されます。
 「EFX1」〜「EFX5」には現在使用中の、トラックではインサーションエフェクト、バス、マスターではステレオエフェクトが表示されます。エフェクトが無効である場合はグレーで表示されます。
 「BUS1」〜「BUS8」には、各バスに送るボリュームが表示されます。

 一番左の列をクリックすると、トラックの選択が自由にON、OFFできます。一つだけのトラックを選択するときは、トラック番号をクリックします。トラック番号で選択するときは「Shift」、[Ctrl」を使ったオプション選択が可能です。
 偶数トラックの「Tr.」の列をダブルクリックすると、ステレオリンクのON、OFFが切り替わります。ステレオリンクしているトラックは、Tr,欄に「↑」が表示され、一つ前のトラックの操作に連動して動きます。
 「P」の列をクリックすることによって、トラックを再生の対象に設定できます。
 「R」の列をクリックすることによって、トラックをレコーディング対象に設定できます。
 「M」の列をクリックして「M」が表示された状態だと、そのトラックはミュートされます。
 「S」の列をクリックして「S」が表示された状態だと、そのトラックがソロで演奏されます。

 「Track Name」の列をクリックすると、そのトラックのトラック名を変更できます。トラック名を入力してリターンキーを押すか、どこか他の場所をクリックして下さい。
 「Device Name」の列をクリックすると、そのトラックの出力先のデバイス(MIDI Out)を変更できます。

 「EFX1」〜「EFX5」をクリックすると、トラックではインサーションエフェクト、バス、マスターではステレオエフェクトが指定できます。
 「BUS1」〜「BUS8」をクリックすると-256から256の512段階で各バスへのセンドボリュームを設定できます。値がマイナスの場合は逆相になります。

 「Pan」をクリックすると-256(左)から256(右)の512段階で定位を設定できます。
 「Vol」をクリックすると-256から256の512段階でボリュームを設定できます。値がマイナスの場合は逆相になります。
 「Output Device」をクリックすると出力先のデバイスを選択できます。
 「Input Device」をクリックすると入力先のデバイス、チャンネルを選択できます。

●タイムグリッド
 タイムグリッドでは、時間の選択、編集を行います。
 時間を選択するには、マウスで選択する最初の場所をクリックし、ボタンを押したまま選択する最後まで移動してボタンを離します。もっと細かく選択したい場合は「▼」ボタンを押して数値を入力して下さい。時間のエディットは、選択されたトラックの中の選択された時間が対象になります。ですから、時間を選択する前に、トラックを選択しておく必要があります。

 時間をダブルクリックするといつでもその時間に移動できます。

オーディオコントロール

 オーディオコントロールについては、
オーディオコントロールの編集も合わせてご覧ください。

オーディオミキサー

 オーディオミキサーについては、
オーディオミキサーによるミックスも合わせてご覧ください。

オーディオXYミキサー

 オーディオXYミキサーではオーディオトラックの任意のパラメータをX軸とY軸にアサインし、その点をマウスでドラッグすることにより感覚的なミックスを行うことができます。画面上にはオーディオトラック番号の書かれた円が表示されます。これをドラッグして動かすことで、X軸とY軸にアサインされたパラメータを両方同時に変更することができます。

 オーディオXYミキサーを表示するには、ウインドウメニューから「オーディオXYミキサー」を選択するか、コントロールバーのウインドウボタンからオーディオXYミキサーボタンを押します。

 NAMEボタンでオーディオトラック名の表示を切り替えます。

 XでX軸にアサインするパラメータを指定します。

 YでY軸にアサインするパラメータを指定します。

 トラックを範囲選択したり、Ctrlキーを使ってオプション選択すると、選択した複数のトラックをグルーピングすることができます。

 現在のグループは、グルーピングボタンでグループとして登録することができます。グループを解除するには、グルーピングされたトラックを選択した状態でグルーピング解除ボタンを押します。

 作成した複数のグループの設定は、保存しておいて後から呼び出すことができます。グループの設定を保存するには、コンボボックスにグループ名を入力して登録ボタンを押します。既に保存されているグループの設定を呼び出すには、コンボボックスから呼び出したいグループを選択します。既に保存されているグループの設定を削除するには、コンボボックスから削除したいグループを選択し、削除ボタンを押します。

オーディオカードミキサー

 オーディオカードミキサーでは、パソコンに装着されたオーディオカードそれぞれのボリュームをコントロールすることができます。

 オーディオカードミキサーを開くには、ウインドウメニューから「オーディオカードミキサー」を選択するか、コントロールバーのウインドウボタンからオーディオカードミキサーボタンを押します。

 オーディオカードミキサーに表示される項目は、使用しているオーディオカードによって異なります。画面上のボタンはクリックして、フェーダーはドラッグして操作することができます。

オーディオエントリー

 オーディオエントリーについては、
オーディオファイルの管理も合わせてご覧ください。

オーディオエディット

 オーディオエディットについては、
オーディオファイルの編集も合わせてご覧ください。

オーディオスペクトル

 オーディオスペクトルウインドウを表示するには、メインウインドウの表示メニューからオーディオスペクトルを選択してください。
 オーディオスペクトルウインドウは、マスターから出力されるオーディオをFFTで分解し、スペクトル表示します。青いラインは現在のレベル、赤いラインはピークを示します。

プロジェクトウインドウ

 プロジェクトウインドウでは、プロジェクト名、コメント、著作権情報の編集、プロジェクトパスの変更、サラウンドモードの変更ができます。
 プロジェクトパスとはレコーディングしたオーディオデーターを保存するフォルダです。指定されていない状態でレコーディングボタンを押しても設定できます。
 プロジェクト名、コメント、著作権情報はそれぞれのエディットボックスに255文字以内で入力して下さい。

 サラウンドモードは、通常のステレオミックスを行う場合はStereo、5.1ch/6.1chでのサラウンドミックスを行う場合はそれぞれ5.1ch/6.1chに指定してください。

インサーションエフェクト

 インサーションエフェクトについては、
リアルタイムエフェクトを使うも合わせてご覧ください。

 各エフェクトの詳細については、資料のエフェクトの解説<インサーション>を参照してください。

ステレオエフェクト

 ステレオエフェクトについては、
リアルタイムエフェクトを使うも合わせてご覧ください。

 各エフェクトの詳細については、資料のエフェクトの解説<ステレオ>を参照してください。

ピッチシフト/タイムストレッチ

 ピッチシフト/タイムストレッチウインドウは、オーディオエディットウインドウの実行ボタンで「ピッチシフト/タイムストレッチ」を選択すると開きます。

 作成したピッチシフト/タイムストレッチは名前を付けて記録しておいたり、そうして記録したものをコンボボックスから呼び出して使うことができます。

 「ピッチ」では、ピッチの変化量を半音単位で指定します。
 「タイム」では、波形の伸縮率を%で指定します。
 「処理単位」では、ピッチシフト/タイムストレッチの処理単位をサンプル単位で指定します。ここの値は、音程の高い波形ほど小さく、音程が低かったり、幅広い周波数成分を含む波形の場合は大きく設定すると効果的です。
 「フェードカーブ」では、ピッチシフト/タイムストレッチ処理中のフェードカーブを指定します。ピッチを下げたり、波形を短くする場合ソースによっては2〜5程度にした方が良い場合があります。

エフェクタのアサイン

 選択中のオーディオトラックにエフェクタを割り当てます。
 
 「挿入位置」では、エフェクタを挿入する箇所を、EFX1〜EFX5から選択します。
 「上書き」がチェックされていると、挿入位置で指定したEFXに既にエフェクタが割り当てられていた場合、そのエフェクタを上書きして指定したエフェクタを割り当てます。
 「空きEFXにアサイン」がチェックされていると、挿入位置で指定したEFXに既にエフェクタが割り当てられていた場合、そのEFX以降で空いているEFXに指定したエフェクタを割り当てます。
 「エフェクタ」では割り当てるエフェクタを選択します。

 選択したエフェクタがプラグイン(MSSエフェクト以外)の場合、リンク元のトラックのみにエフェクタが割り当てられます。

オーディオデバイスの設定

 オーディオデバイスの割り当てでは、Wave In 1〜32、Wave Out1〜8それぞれのデバイスにどのドライバを使用するか選択します。グリッドをクリックすると、現在Windowsに組み込まれているWaveドライバのコンボボックスが表示されますので、その中から割り当てるドライバを選択して下さい。

 Wave Outは、ONの欄がONになっているデバイスのみ有効になります。

 Wave InのDelayの値を変更すると、オーディオ入力の遅延をms単位で補正することができます。オーディオが遅れて録音される場合は値を上げてください。オーディオの頭が切れて録音される場合は値を下げてください。

 Wave In、Wave OutのBit欄では、入出力を行うBit長を指定します。Bitの欄をクリックするたびに、16bit、24bitが切り替わります。24bitに対応していないドライバに対して24bitを指定すると、正常に再生できなくなる可能性があります。

 Wave Outの同期元欄では、MIDIとオーディオの同期のために参照するオーディオデバイスを選択します。

 Wave In、Wave Outのデフォルト欄では、デフォルトで使用するオーデディオデバイスを選択します。オーディオトラック作成時、ここで選択したWave In、Wave Outが初期値に設定されます。

 「バッファサイズ」では、オーディオ再生に使用するバッファのサイズを指定します。
 「バッファ数」では、オーディオ再生に使用するバッファの数を指定します。バッファ数を小さくするほどフェーダーの操作などに対する反応は早くなりますが、オーディオ再生の安定性は低くなります。画面操作などを行ってもオーディオ再生が途切れない範囲で、最も小さい値を指定してください。

 参考)バッファサイズ、バッファ数を小さくするほど再生ボタンを押してから再生開始までの遅れや、フェーダーの操作などに対する反応は早くなり、ソフトウェアシンセをリアルタイムで演奏した場合のレイテンシも小さくなりますが、オーディオ再生の安定性は低くなります。画面操作などを行ってもオーディオ再生が途切れない範囲で、最も小さい値を指定してください。

 「ディザリングを行う」がチェックされていると、波形編集でエフェクト処理を行う場合、及びマスター、バス(バスを録音する場合のみ)にディザリング処理を行います。ディザリングを行うと通常切り捨てられる16bit以上の成分を16bit内に丸め込み(ノイズシェイピング)、結果として音の解像度が増します。ディザリングがONになっている場合、常にマスターのクリップが防止されます。

 「オーディオカードミキサーを使用」をチェックすると、オーディオカードミキサーが有効になります。オーディオカードミキサーを有効にするとMusic Studioが正常に起動しない場合はこのチェックを外してください。

 同期の補正では、MIDIとオーディオの同期の補正方法を選択します。
 「補正なし」では、MIDIとオーディオの同期の補正を行いません。
 「オーディオ出力と同期」では、指定したオーディオデバイスをマスターにして同期します。
 「補正値の指定」では、補正値を指定してオーディオとMIDIの同期を補正します。補正値10で1分あたり1msの微調整が出来ます(数値が上がるとMIDIの再生速度が遅くなり、下げると早くなります)。

ASIOドライバの設定

 使用するASIOデバイスを選択するには、「Driver」欄をクリックし、表示されるドロップダウンリストから使用するドライバを選択します。
 ASIOドライバ固有の設定を行うには、「Control Panel」ボタンをクリックし、ASIOコントロールパネルを開きます。
 ASIOドライバの入出力を割り当てるには、それぞれ「Input」「Output」で入出力を割り当てたい欄をクリックし、表示されるポップアップメニューから割り当てる入出力をクリックします。

MIDI-Audio接続の設定 (Standard/Independence)

 MIDI-Audio接続の設定では、MIDI音源が接続されているオーディオ入力の設定をします。

 設定を行うには、まず「デバイス、チャンネル」で変更したいデバイス、チャンネルを選択します(複数選択可)。続いて、Wave Inでその音源が接続されているWave Inを選択し、チャンネルでモノラルか、ステレオかを選択します。


オーディオレコーディングの設定

 オーディオレコーディングの設定では、周波数、カウントオフ小節数の設定をします。メトロノームの設定に関しては、セットアップメニュー、環境の設定のメトロノームタブで行います。

●周波数
 オーディオのレコーディング周波数を設定します。すでにプロジェクトに登録されているウエーブがあるときは変更できません。

●レベルモニタデバイス
 オーディオトラックでレコーディング状態にしたトラックの入力デバイスを選択すると、指定したデバイスの入力レベルがレベルメーターに表示されます。レベルがOverにならないぎりぎりまで入力ソースのレベルを上げるようにレベル調節を行って下さい。
 参考)ここで指定する入力デバイスは、このウインドウでレベルモニタを行うデバイスであり、録音先のデバイスではありません。録音先のデバイスはトラックグリッドで指定します。

●オートパンチアウト
 オートパンチアウトをチェックしておくと、録音が指定された場所に差し掛かると自動的にオーディオレコーディングをストップします。

●レコーディング開始設定
 「カウントオフ小節数」は、レコーディングを開始するまでのカウントオフの小節数を指定します。

 オフラインミックスをチェックすると、Music Studio内部でルーティングされた信号を、実際に再生を行わずにレコーディングします。オフラインミックスについては、
ミックスダウンをご参照ください。


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