リアルタイムエフェクトを使う
リアルタイムエフェクトとは
リアルタイムエフェクトとは、オーディオトラックに録音したデータを直接加工することなく、再生時に音に様々なエフェクト効果を与える機能です。例えば、オーディオトラックに録音した音を響かせたり(リバーブ)、歪ませたり(ディストーション)、高域や低域の音量バランスを変更したり(イコライザ)することができます。Music Studioは標準で40種類以上のリアルタイムエフェクトを搭載しており、音に様々な効果を与えることができます。
リアルタイムエフェクトの扱い

リアルタイムエフェクトを表示するには、オーディオトラックウインドウ、もしくはオーディオミキサーウインドウで「EFF」ボタンを押します。各エフェクトは、何もエフェクトがアサインされていない場合は空白、エフェクトがアサインされていて有効な場合は黒(ON)、無効な場合はグレー(OFF)で表示されます。
新たにエフェクトをアサインするには、EFX1〜EFX5の欄をクリックし、表示されるポップアップメニューから「MSSエフェクト」もしくは「編集」を選択します。既にアサインされているエフェクトを編集するには、EFX1〜EFX5の欄をクリックし、表示されるポップアップメニューから「編集」を選択します。通常トラックの場合はインサーションエフェクト、バス、マスターの場合はステレオエフェクトのエフェクト設定ウインドウが開きます。
既にアサインされているエフェクトを無効にするには、EFX1〜EFX5の欄をクリックし、表示されるポップアップメニューから「エフェクトなし」を選択します。
エフェクト設定ウインドウ

インサーションエフェクト
ステレオエフェクト
エフェクト設定ウインドウでは、エフェクトの種類の選択、各パラメーターの指定を行う事ができます。ここでの操作は、オーディオ再生中に行う事も可能ですが、エフェクトによってはパラーメーターを変化させる毎にノイズが入ることがあります。
エフェクトアルゴリズムを選択するには、「種類」からエフェクトアルゴリズムを選択します。
エフェクトの有効、無効を切り替えるには、「有効」のチェックを切り替えます。
エフェクトの各パラメータを変更するには、各パラメータのフェーダーをドラッグするか、フェーダー右のテキストボックスに直接値を入力します。
設定したエフェクトのパラメーターは、名前をつけて記憶しておき、リコールで呼び出すことができます。
各エフェクトの詳細については、資料のエフェクトの解説<インサーション>、エフェクトの解説<ステレオ>をご参照ください。
AEPを使う
Music Studioではリアルタイムエフェクトとして、MSSエフェクトよりさらに高度なエフェクト処理を実現するAudio Effect Plug-in(AEP)を利用することができます。
リアルタイムエフェクトとしてAEPをアサインするには、EFX1〜EFX5の欄をクリックし、表示されるポップアップメニューからアサインするAEPを選択します。

既にアサインされているAEPを編集するには、EFX1〜5の欄をクリックし、表示されるポップアップメニューから「編集」を選択します。
各AEPの詳細については、標準添付のプラグインをご参照ください。
VSTを使う
さらにMusic Studioではリアルタイムエフェクトとして、Steinberg社のVSTに対応した様々なエフェクトプラグインを利用することができます。VSTプラグインをMusic Studioから利用するには、VSTプラグインをMusic Studioのインストールされているフォルダの下にあるpluginフォルダへインストールするか、直接VSTプラグインのdllファイルをpluginフォルダの下にコピーします。プラグインは、pluginフォルダの下にさらにフォルダを作るなどして整理することができます。追加したVSTプラグインは、次にMusic Studioを起動した時から利用可能になります。
参考)VSTプラグインによっては、Music Studio上では正常に動作しなかったり、Music Studioが正常に起動しなくなることがあります。このような場合は、pluginフォルダの下から該当するVSTプラグインを削除してください。
リアルタイムエフェクトとしてVSTプラグインをアサインするには、AEPの時と同様にEFX1〜EFX5の欄をクリックし、表示されるポップアップメニューからアサインするVSTプラグインを選択します。
既にアサインされているVSTプラグインを編集するには、EFX1〜5の欄をクリックし、表示されるポップアップメニューから「編集」を選択します。
VSTプラグインのON/OFFを切り替えるには、プラグインウインドウ左上のONボタンを押します。
VSTプラグインのWet/Wet+Dryを切り替えるには、ONボタンの右隣のWetボタンを押します。Wetボタンが押された状態では、エフェクト処理された音のみが出力されます。Wetボタンが押されていない状態では、エフェクト処理された音と元の音がミックスして出力されます。
VSTプラグインのプリセットを切り替えるには、コンボボックスからプリセットを選択するか、カーソルキーの上下を使ってプリセットを選択します。
VSTプラグインのパラメータをVSTプラグインのGUIを使って編集するか、パラメータを直接編集するかを切り替えるには、GUIボタンを押します。VSTプラグインがGUIによる編集画面を持たない場合、このボタンは無効になります。
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