サラウンドミックス
サラウンドミックスとは

 サラウンドミックスとは、通常のステレオミックスとは異なり、5.1ch等のマルチチャンネルのミックスを行う機能です。サラウンドミックス機能を使うことより、例えばDVD-Audioをターゲットにした5.1chのミックスを作成することができます。

 サラウンドミックス機能は、Standard/Independenceで利用できます。

サラウンドモードにする

 サラウンドモードにするには、表示メニューの「プロジェクト」を選択してプロジェクトウインドウを開き、「サラウンドモード」を5.1chもしくは6.1chに設定します。


サラウンドモードでミックスする

 サラウンドモードで各スピーカー間の音の定位を指定するには、サラウンドパンを利用します。サラウンドパンを開くには、オーディオトラックのS-Panの欄をクリックします。サラウンドパンウインドウが開きます。

 サラウンドパンウインドウ

 定位を指定するには、画面左のディスプレイ上で、音を定位させたい箇所をクリックします。

 各スピーカーへの音量の追加調整を行うには、Trimのフェーダーを使います。

 フロント、リアのスピーカーの設置角度を変更するには、F Rad、R Radを変更します。

 センター、リアセンターに音を出力する割合を変更するには、C Div、SC Divを変更します。例えば、サラウンドパンがセンター(Rad=0)の場合、C Divが0%の場合センターの信号は全てL、Rチャンネルに割り振られます。C Divが100%の場合センターの信号は全てセンターチャンネルから出力されます。

 サラウンドパンの角度は、オーディオミキサーのPanで変更することができます。オーディオミキサーからサラウンドパンを調節するには、Panのツマミをダブルクリックします。

サラウンドモードについて

 サラウンドモードでは、オーディオデバイスの設定で1番に割り当てたデバイスからフロントのL、Rの信号が、2番に割り当てたデバイスの左チャンネルからセンター、右チャンネルからサブウーファーの信号が、3番に割り当てたデバイスからリアのL、Rの信号が、4番に割り当てたデバイスの左チャンネルからリアセンターの信号が(6.1chモード時)出力されます。サラウンドモードでは、マスターはこの1系統のみが使用可能となります。

 サラウンドモードでは、全てのバスは5.1chもしくは6.1chのサラウンドバスとして動作します。各オーディオトラックからバスへのセンド信号は、各オーディオトラックのサラウンドパンの設定に従ってサラウンドでバスにセンドされます。このため、バスにサラウンドリバーブ等のエフェクトを割り当てることにより、サラウンドの定位を維持したままセンドエフェクトを利用することができます。

 サラウンドミックスの結果をミックスダウンするには、ミックスダウン先のオーディオトラックのInput Deviceに、5.1chモード時は41-Lから43-Rまでの6ch、6.1chモード時には41-Lから44-Lまでの7chを指定してオフラインミックスを行います。


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